吸収式冷温水機とは?(蒸発器)

一般的に・・・と言っても多少なりとも空調設備に関わった人でないと「冷温水発生機」と言ってもなんのことか分からないと思いますが空調設備の業界で「冷温水発生機」と言えば吸収式と呼ばれる方式の熱源機を表します。
それこそ一般的に「吸収式冷温水機」や「吸収式冷温水発生機」と呼ばれる機械ですがその仕組みをちゃんと理解している人はそんなに多くないかも知れません、そもそも吸収式という名前はその仕組みに由来しています。
しかし、この名前がかえって原理を分かりにくくしているのかも知れません。

「吸収」って!いったい何を吸収するの? と思うかも知れませんが、この機械の原理のポイントはなんと言ってもやはり冷える仕組みですが、ここに関しては一般的なエアコンの原理と実は変わりません。
いわゆる冷媒が蒸発する時に気化熱を水や空気から奪うことで水や空気の温度を下げます。

一般的なエアコンがいわゆる冷媒ガスを圧縮、冷却して液化したものが蒸発膨張する事で空気から気化熱を奪い冷やすのに対して吸収式では冷媒に水(純水)を使います。
機器内部を真空にする事で通常大気中では100℃で沸騰蒸発する水が約5℃で沸騰蒸発するので、これを利用する事で7℃冷水を作ることができます。

次回は「吸収式」の名前の由来に関わるお話!(吸収器)

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